2025 04,04 22:56 |
|
2006 12,02 21:50 |
|
安価で入手できるロシアカメラです ですが、そのままで完璧に使えるものでしょうか? ロシアンライカマウントでも人気の高い、ZORKI・FEDですが これらはおそらく、新しいものでも30年、古いものだと50年を経てきたカメラでしょう そしてそのほとんどが未調整のまま流通しているのが現実です 同じマウントでも本家ライカは、製造後一回も調整されずに 売られているものは逆にほとんど無いでしょう 敢えて言えば、未調整で多くの量で流通していることが 今、私たちが安価で入手できている大きな要因でもありましょう ロシアカメラで撮影を楽しむためには、自己責任で調整を必要とする個体が多いのも 悲しいながらに現実でもあるでしょう ここではレンジファインダーカメラを対象にしてお話ししていますが 大別して調整個所は二ヶ所になるとおもいます シャッター関連、そして距離計関連です シャッターをいじるには、ほとんどの場合内部の分解が必要になります しかし、私の場合はメカ的なことに関して素人の域を出ませんので ここで、ひとさまにご説明できることはほとんどありません そこで、比較的簡単な距離計の調整のことをお話したいと思います キエフの場合、ヘリコイド・距離計は内部で収斂されており 完全に分解しなくてはこの部分をいじることはできません この結果、流通の途中でわれわれ素人の介在する部分がほとんど無く 逆に構造からも出荷当時の精度が何とか保たれているケースが多いでしょう しかしZORKI・FEDは構造からも距離計関連は外部からさわれるようになっており メンテナンスが容易というか、定期的なメンテナンスを前提としている造りだと思います あるボディにあるレンズを付けて、きっちりと画像を作るためには いくつかの前提があります レンズ側のフランジバックは規定の28.8mmになっているか 距離計カムの繰り出しは正しいか そしてボディ側でもフランジバックが合っているか 距離計の二重像は合致しているか そして、距離計カムの運動量は合っているか これらが、正確なピントの条件といえるでしょう この各項を調整するためには、本来 コリメーターやダイアルゲージ、そして熟練された技術が必要でしょう 私のような素人が介在する部分は少ないと思うのですが 一例として、私の場合の距離計調整をお話してみます 原器的な工具・治具などが無い状態ですので 調整は全て現機合せで行います まず、フランジバックが合っていると思われるレンズもしくはボディが必要でしょう そして、一眼レフ用のファインダースクリーンと15倍クラスのルーペを使用します さらにこのスクリーンの結像するマット面の反対側にルーペを固定します この場合、ルーペは透過光用として使いますので、下部は黒く遮光塗装をしています 理想的にはスクリーンは35mm用ではなく、120カメラ用のスクリーンを 35mmフィルム幅に切ったものが使いやすいでしょう また、スクリーンは前面マットではなくスプリットイメージの入ったものを使っています 私の場合、ルーペは10倍では心許なく、20倍以上では逆に見づらくなりました 信頼性のあるボディの場合 被験されるレンズを絞り開放で装着し、シャッターをタイム状態にして ルーペ+スクリーンをフィルムゲート部にしっかりとあてて なるべく遠く(1km以上が望ましいでしょう)の例えばアンテナなどをルーペで実像を観察します (この場合、三脚の雲台などにカメラを保持・固定するようにしたほうがいいでしょう) 無限遠で、アンテナはスプリットイメージ上でズレていないでしょうか? もし、ズレていた場合はレンズのフランジバック異常が考えられます 多くのロシアレンズでは、光学部とヘリコイド部が分離でき その間にアルミワッシャーがあり、この厚みの増減でフランジバックを調整しています レンズが信頼が置ける場合 同じようにして、無限遠でズレが見えた場合 これはボディ側のフランジバック不良です ZORKI・FEDでは、レンズマウントとボディ自体の間に 紙製のやはりワッシャーがあり、これの増減でフランジバックを調整しています ここまでは距離計は関係ないフランジバックのチェックになります 次は距離計の調整です レンズを無限遠状態にして 二重像が合致するように、上下像を合せた上、左右像を合せる ここまではどなたも普通にされていることと思いますが それでは近距離、例えば2mぐらいの場所(フスマやドアの縦線が合せやすいでしょう)を まず距離計で合せた上、こんどはルーペ+スクリーンで確認してみて下さい (少しの動きでも誤差は出ます、なるべくカメラ位置を固定する方法で行って下さい) ルーペ内の実像上でも合致していますでしょうか? もし合致していない場合、これはボディ側の距離計アームの作動量の不具合が考えられます つまり、距離計で合せても実は誤差が出ていてピントが来ていないということになります ZORKI・FEDの距離計アームがレンズ側に当たる部分は ライカなどの円形コロではなく、マサカリ状もしくはティアドロップ状の形状をしています この角度を変えることで、距離計アームの作動量が変わります このカムを「先端にゴムなどを巻いた」ラジオペンチ等で「ごくごくわずか」角度を変えます (この部分に少しでもキズがつくと、それだけでジャンクになるでしょう ここが一番大切で危険を伴う部分です、細心に動かして下さい) これにより、距離計の無限遠の位置も変わります 無限遠合せから、再度同じ作業をして下さい とても面倒な繰り返しですが、ある場所で無限遠でも近距離でも 二重像とルーペで見る実像が合致する場所があるでしょう ここで、私の素人調整はおしまいです 治具・計器を使わない素人調整です 本来の技術者の方がご覧になれば、一笑に付されるような作業でしょうが 素人としてはこれが精いっぱいのところです あくまで絶対的ではなく、相対的な調整なのですね ただ、これらによって いままで被写界深度に頼っていた近距離や開放のピントが少しでも改善され 今まで以上にお使いのレンズの面白さがわかることができれば幸いです あたりまえかもしれませんが、これらの調整は自己責任でお願いしたいと存じます また、ZORKI-1/2/S/2S/5・FED-1などのバルナックライカタイプのボディには行えません フィルムゲート部が外に出ていないためですね PR |
|
コメント |
うーん、なるほどー。
これは非常にタイムリー。 いつもいい加減なスナップばかり撮っているので気づかなかったのですが、ワタシのJupiter8、ちょっと狂ってるみたいなので調整しなければと思っていたところです。 ふむふむ、ルーペは15倍・・・。なるほど。 |
>つかちゃんこんばんは
これ、やってみると ときたま唖然としますよ ぜひ結果をお知らせ下さい |
J8、チェックしてみたら1.5mの距離のものにピントを合わせる為にはレンズの距離目盛りを1.2mにしなければならないことがわかりました。
しかしその状態ではファインダーの2重像は見事にずれております。カメラはとりあえずワタシの持ってる最新機種、BESSA R3Aなので、カメラの方は狂ってないとして、やっぱりレンズの後端の距離計連動のコロに当たる部分(何というのですか?)の繰り出し量を調整しなくてはならないみたいです。 うおぉ・・・どういじればいいんだか・・・。 |
>つかちゃん
BESSAの方が信頼できるボディでしょうから その場合むしろJupiter-8の 無限遠が本当に出ているか=フランジバックが合っているか、を 疑ったほうがいいのかもしれません (レンズの距離指標は、あまり気にしなくてもいいかと思います) 【2006/12/1011:12】||キエフノート#92cb652b0d[ EDIT? ]
|
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |